丸善に檸檬

置くよ

3/16 生活図鑑

 今日は絶望的に今の私に不足している『生きる力』を楽しく磨きたかったので、本棚から生活図鑑を取り出し、電車と喫茶店で眺めていた。パスタのゆで方、魚の焼き方、洗濯機の使い方、エトセトラ。勝手に住みたい街にしてるところの賃貸を適当に探す。すると途端にむくむくとできるような気がするから不思議だと思う。だけど多分、それは気のせいだ。最近はともかく就職活動の合間によく読書をしているんだけど、これは完全に今小説をあまり書かない時期なのが原因なんだと思う。中学二年生の時に物語を作り出すことの楽しさを知ってから、書きまくるか読みまくるかの生活をずっと続けている。たのしい。でも最近特にお気に入りの本以外はだいたい売ってしまったので、そろそろ図書館まで行って借りないとなと思ってはいる。明日は出るのも早くて帰るのも遅いから明後日かな。あたたかいといい。寒いと、部屋から出れなくなっちゃうから。

 多分自分は文字を通して世界のかすかな美しさとかそういうのを知っていきたいんだろうなとようやく気が付きつつ、最近は某踏切前のおおいぬのふぐりが柔らかな青色をしていていいなと毎日思って過ごしている。そうしてそのままのテンションで説明会に行くと、周りの就活生は大抵切羽詰まった感じのぴりりとした人が多いので、びっくりする。山椒みたいだな、肩の力を抜けばいいのにと思うけど、私は逆にもう少し緊張感があった方がいい。驚くほど、いつも通りの毎日を生きている。