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丸善に檸檬

置くよ

3/21・3/22 快楽主義の哲学

 説明会説明会説明会説明会説明会! 今日は五社説明会に行った。こういうとすごい頑張ってる人みたいにみえるけど、今まで特になにもせずただひたすら小説を書いていたから全体的にはそこまで頑張ってない。昨日は珍しく本を読んでなくて、今日は一冊だけ、読了。ESを明日には出さないとまずいのに、こうやって本を優先する人間になってはいけません。

 読んだのは、澁澤龍彦の『快楽主義の哲学 現代人の生き甲斐を探求する』(再読) 手持ちは今はもうなくなったカッパブックス版なので宇野亜喜良さんが表紙です。どうだいいでしょう。「人生には目的なんかない」うんうん!「そもそも、しあわせな家庭などいうものを築いたら、もう若者のエネルギーは、行き止まりだということを知るべきです」うんうん!「本能のおもむくままに行動すること」はーい! だいたい終始頷きながら読む。

 この本はそのまんま快楽主義についての話で、簡単にすごく意訳すると「人間は本来動物と同じで目的なんてなんにもないはずなのに、目に見えないこの先の安定だとか生きる意味とか色々求めてしまうよね。そうやっていつ来るかわからない幸福のためになんとなくレールの上に乗っかって暮らしのために労働して結婚して日々を過ごすのは本当にいいの? 自分の気持ちに正直に生きたくないの? よしオレが快楽主義のいろはをおしえてやろう!! みんなついて来い!!!」みたいな感じなんですが、美徳の不幸より悪徳の栄え派の私には多いに賛同できる内容でした。やっぱ澁澤は…いいよ…すごい私ミーハーだけど…。澁澤作品は一部小説とこれと『毒薬の手帳』と『世界悪女物語』と『妖人奇人館』と『フローラ逍遙』あたりを読んだかな。すごい目に見えてわかりやすく書いてくださった本ばかりを読んでいる。あとは大体中坊あたりに読んだ時に途中挫折した傷が癒えてないせいで完読がまだなんですけど、澁澤作品はあの異様過ぎる知識量が醍醐味だと思ってるのでそろそろリベンジしたいです。ちなみに『快楽主義の哲学』はこっちが申し訳なくなるくらい優しくわかりやすく書いてくださってる。多分これ分かりやすさメインにしてなかったら澁澤さんもっと深く掘り下げたかったんじゃないの? と読み返すたび毎回思ってしまうほどに。でもこれ就活中に読むものではないな。また高等遊民への志願度があがってしまうよ。ただ、単純に周りに流されその後の安定とか考えてつまらない生活を歩むくらいなら(そう思っているのならば)、自分の思うままに素直にいきなよというのはすごく好き。とてもいいと思います。オスカー・ワイルドの「幸福ではない 断じて幸福ではない。快楽だ」という言葉もすごくいい。

 あとカッパブックスの方だと、裏表紙で三島由紀夫が澁澤さんについて話してるんですけど「珍書奇書に埋もれた書斎で、殺人を論じ、退廃芸術を論じ、その博識には手がつけられない」あたりでもう大興奮ですね。あこがれ。澁澤さん最高に知的でかっこいい(ミーハー)